美瑛小麦のひと / JAびえい 麦作生産部会長 鈴木 福太郎さん

美瑛小麦のひと / JAびえい 麦作生産部会長 鈴木 福太郎さん

美瑛小麦をつくる人 / JAびえい 麦作生産部会長 鈴木 福太郎さん


毎日見に行くことで、変化をつかむ。

農業をはじめて今年で28年目になります。父の代から小麦づくりはしていて、聞いたことあるかもしれませんが「チホクコムギ」など、昔の品種から作っていました。今は秋蒔き小麦として「きたほなみ」と「ゆめちから」、春蒔き小麦として「春よ恋」の3品種を作付け。小麦は連作すると収量や品質が落ちるので、前後2年間の作付けを考えて、大豆、スイートコーン、にんじんの輪作を計画しています。

小麦作りのポイントとなるのは雪が解けてからの追肥の量とタイミングだと思います。小麦の状態を観察して、検討します。私は毎日畑の様子を見に行っているのですが、土や茎の状態、葉の色、穂の大きさなど実際に目で見ることで変化をつかむようにしています。100人農家がいれば、100通りの畑があるくらい、土も違うし天候も違います。最近では衛星から畑を撮影して、光合成の量を調べたり、畑の地温や水分量を計測したり、便利なツールも増えてきていますし、地域の農業研修会や仲間の農家と情報交換をして適切な作業を目指しています。

私が育てている小麦の3品種でも、播種(種をまく)時期や播種量、防除(虫や病気対策)の方法、肥料の量も全く違います。それだけ苦労はするのですが、美瑛小麦プロジェクトによって美瑛小麦だけで挽いた小麦粉を知ってもらえるようになり、パンやお菓子、うどんが作られて食べていただける。昔、小麦はそういう作物ではなかったので、消費者さんの声が聞けることがとてもうれしいですね。
今年はJAびえい麦作生産部会の設立から50周年の節目年となりますので、もっと消費者のみなさんが買いやすく楽しんでいただける商品も企画できたらと考えています。ぜひ、美瑛小麦をおたのしみください。


美瑛町農業協同組合 / JAびえい
〒071-0298 北海道上川郡美瑛町中町2丁目6番32号
ja-biei.or.jp